こんにちは
ぜろりんです。
前回の記事の後編になります。
◆ブレーキシステムの構成
前回の記事でもお話したように、ベイトリールを使ってより遠くに快適にルアーを飛ばすにはブレーキシステムが必要です。
そして殆どのベイトリールはメカニカルブレーキ+αで構成されています。
このαに当たる部分が今回の趣旨である、DCやらSVやらSVSになります。
メカニカルブレーキ
一方で、「メカニカルブレーキ」とは何者かというと、物理的にスプールを締め付けるブレーキになります。
イメージだと自転車のブレーキのようなものです。
ただし、メカニカルブレーキは締め付ける力が常に一定なので、ルアーの速度に応じたブレーキの強弱ができません。あくまで、最低限のブレーキを保証する役割になります。
逆に言えば、+αでどんなブレーキを使っていようがメカニカルブレーキを締め込んでしまえば、飛距離を犠牲にバックラッシュを避けることができます。
+αブレーキ
そして本題の、+αの部分です。
いま世の中にあるブレーキシステムは大まかに以下の3種類に分けられます。
・マグネットブレーキ
・遠心ブレーキ
・DC(デジタルコントロール)ブレーキ
マグネットブレーキ
ブレーキシステムの中でも最も一般的で、低価格帯のリール搭載されることが多いのがこのマグネットブレーキです。
端的には、磁石の力によりスプールにブレーキをかける仕組みです。
鉄のように磁石につく金属パーツをスプールに追加し、リール横のカバー部に磁石が搭載されています。
外側のダイヤルを回し、磁石とスプールの距離が変えることで、スプールに加わる磁力が変化し、ブレーキの強弱を調整することができます。
仕組み上、スプールに追加する金属パーツを工夫しない限り、メカニカルブレーキと同様に一定のブレーキ力がかかり続けます。
ダイワのSVと呼ばれるものはこのマグネットブレーキシステムを利用しています。
遠心ブレーキ
主にシマノが搭載しているブレーキシステムです。
スプールにブレーキシューと呼ばれる部品がついています。
ブレーキシューはスプールが回転すると遠心力で外側に広がります。
その際に、リール横のカバーの内側にある壁にブレーキシューが接触することで摩擦が生じ、ブレーキが掛かります。
遠心力の強弱(=スプールの回転速度)によりブレーキ力が変化するため、キャスト直後から着水時に向けてブレーキが徐々に弱くなっていきます。
シマノのSVSはこの遠心ブレーキを使用しています。
DC(デジタルコントロール)ブレーキ
シマノ独自のブレーキシステムです。
スプールの回転数に応じたブレーキの強弱制御を、コンピュータが自動で行うシステムです。
マグネットブレーキや遠心ブレーキでは制御できないほど、より繊細なブレーキコントロールが可能です。
では次回は本題のDC・SV・SVSの比較をしていきます。