ぜろりん釣り日誌

釣り(主にバスフィッシング)に関してのブログ。オフシーズンは釣り道具紹介になりがち…。

【ブレーキシステム比較】DC? SV? SVS?なにそれ、どう違うの? 中編

こんにちは

ぜろりんです。

 

前回の記事の後編になります。

 

zerorin.hatenablog.jp

 

 

◆ブレーキシステムの構成

前回の記事でもお話したように、ベイトリールを使ってより遠くに快適にルアーを飛ばすにはブレーキシステムが必要です。

そして殆どのベイトリールはメカニカルブレーキ+αで構成されています。

このαに当たる部分が今回の趣旨である、DCやらSVやらSVSになります。

 

カニカルブレーキ

一方で、「メカニカルブレーキ」とは何者かというと、物理的にスプールを締め付けるブレーキになります。

イメージだと自転車のブレーキのようなものです。

ただし、メカニカルブレーキは締め付ける力が常に一定なので、ルアーの速度に応じたブレーキの強弱ができません。あくまで、最低限のブレーキを保証する役割になります。

逆に言えば、+αでどんなブレーキを使っていようがメカニカルブレーキを締め込んでしまえば、飛距離を犠牲にバックラッシュを避けることができます。

 

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+αブレーキ

そして本題の、+αの部分です。

いま世の中にあるブレーキシステムは大まかに以下の3種類に分けられます。

・マグネットブレーキ

・遠心ブレーキ

・DC(デジタルコントロール)ブレーキ

 

マグネットブレーキ

ブレーキシステムの中でも最も一般的で、低価格帯のリール搭載されることが多いのがこのマグネットブレーキです。

端的には、磁石の力によりスプールにブレーキをかける仕組みです。

鉄のように磁石につく金属パーツをスプールに追加し、リール横のカバー部に磁石が搭載されています。

外側のダイヤルを回し、磁石とスプールの距離が変えることで、スプールに加わる磁力が変化し、ブレーキの強弱を調整することができます。

仕組み上、スプールに追加する金属パーツを工夫しない限り、メカニカルブレーキと同様に一定のブレーキ力がかかり続けます。

ダイワのSVと呼ばれるものはこのマグネットブレーキシステムを利用しています。

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遠心ブレーキ

主にシマノが搭載しているブレーキシステムです。

スプールにブレーキシューと呼ばれる部品がついています。

ブレーキシューはスプールが回転すると遠心力で外側に広がります。

その際に、リール横のカバーの内側にある壁にブレーキシューが接触することで摩擦が生じ、ブレーキが掛かります。

遠心力の強弱(=スプールの回転速度)によりブレーキ力が変化するため、キャスト直後から着水時に向けてブレーキが徐々に弱くなっていきます。

シマノのSVSはこの遠心ブレーキを使用しています。 

 

 

DC(デジタルコントロール)ブレーキ

シマノ独自のブレーキシステムです。

スプールの回転数に応じたブレーキの強弱制御を、コンピュータが自動で行うシステムです。

マグネットブレーキや遠心ブレーキでは制御できないほど、より繊細なブレーキコントロールが可能です。

 

 

 

では次回は本題のDC・SV・SVSの比較をしていきます。